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家計

コメ高騰時代「お茶碗1杯=52円」を基準に考える「炭水化物置き換え」値段比較 食パンなら22円、パスタなら27円で食費節約につながる

丸山式「主食の炭水化物」置き換えカンタン値段比較表

丸山式「主食の炭水化物」置き換えカンタン値段比較表

うどんよりパスタが割安に

 スーパーなどの小売店ではパスタの需要も高まっているという。

「コメに代えて夕食のメニューで出すようになったというご家庭の声も多く聞きます。メーカーによって価格は大きく違いますが、業務スーパーの売れ筋商品は500グラム入りで135円程度。パスタは茹でると2~2.5倍に膨らみます。1人前100グラムとして約27円になる。こちらもお茶碗1杯のコメの半額程度。スーパーではパスタとともにミートソースやクリームソースが売れていると聞きますが、慣れている人なら冷蔵庫のなかにあるものでソースを用意できてさらに安くできるでしょう」(丸山氏、以下同)

 丸山氏のリサーチをもとに、炭水化物の「置き換え」によるコスト比較をしたのが掲載の表だ。

「業務スーパーの冷凍うどんは5食160円程度で売られており、1食約32円とコメより割安ですが、パスタより少し高い。一方、冷凍ラーメンは1食約75円とコメを上回る値段になります。国産米を使う冷凍ピラフは1キロ570円程度で1人前(200グラム)は114円ほど。副食が不要なのは魅力ですがやはり割高ですね」

 冷凍以外の麺類では、乾麺のうどんは1人前(200グラム)約62円、乾麺のそばが1人前(150グラム)約57円とコメとあまり変わらない。そうしたなか、焼きそば用生めんは1玉(150グラム)26円程度だ。

「何食分が1パッケージなのかは商品によって異なるため、店頭の価格を見るだけでは判断しにくい。こうした主食の値段比較が頭に入っていると、買い物の時に選びやすいと思います。

 なかなか馴染みがないかもしれませんが、業務スーパーでは1キロ430円程度で販売されるオートミールという選択肢も。オーツ麦が原料で、水で戻すとかさが増すため1人前30グラムで13円程度。炭水化物として最安水準です」

 当然ながら栄養バランスに加え、満足できることが重要な要素だ。

「節約しながらも飽きないように朝はパン、昼はパスタ、夜はコメといった組み合わせを考えるのもいいでしょう。コメが3食で150円程度といっても、2人世帯なら年間10万円以上になるし、今後さらなる高騰も懸念されるなかでは多くの選択肢を知っていて損はありません」

※週刊ポスト2025年5月9・16日号

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