【3】暴落前半で逃げきり
リスク許容度が小さく、暴落の初期で手仕舞いしたりポジションを落としていくパターンです。初心者に多いですね。「暴落かも」と思ったうちの9割は切り返すので、実損失と機会損失は大きくなります。
結局は、何もしない気絶投資法の方が長期では成績が良いのですが、暴落の被害をもろに受けないことで精神的な安定は得られます。
例えば「直近高値から10%の下落で売り&直近高値に戻ったら買い戻し」というルールを作っておくとしましょう。
大怪我はしませんが、小さな傷を何度も負うことになります。10%下がって売り、10%上がって買うのですから当たり前ですよね。
私には、そのような手法を取ることはとてもできませんが、絶対に安全運転と考えるならこの手法はありかもしれません。
ただし、10%は小さな傷といっても、それは50%下落と比較した場合のことです。
10%の損失を出す取引を何度も行ったり、押し目局面で果敢に買い向かい儲けた人を横目で何度も見るのは、なかなかきついのではないかと思います。
【4】気絶投資法
投資信託の積み立ては継続して、それ以外は何もしないパターンです。暴落はもろに喰らいますが、ひたすら積み立てを継続して、保有し続けるのみです。特に技術も相場観も必要ないので、誰もが取れる戦略です。
要するに暴落時には証券口座も何も見ず、気絶しておけば良いのです。リーマンショックを乗り切った人はこのパターンが一番多かった気がします。
ただし、気絶投資法ができるのは、大体は投資割合が極端に低い人です。例えば、金融資産3000万円で、投資に回しているのは500万円だけといった個人投資家です。
暴落は乗り切れるでしょうが、これでは投資で人生を変えることはできません。「なくなっても良いお金で投資すれば良い」という人がいますが、それでは投資から受ける恩恵が小さすぎます。
ある程度のリターンを得たいなら、リスクは必至です。
結局は暴落と正面から向き合うしかないのです。それが怖いなら、投資はお小遣い稼ぎと割り切って少額の資金にすればよいでしょう。