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ビジネス
渡邉美樹・ワタミ会長インタビュー

ワタミが買収したサブウェイで「タイミー」をフル活用 渡邉美樹会長に「スキマバイトで質を保てるのか」を直球質問! 答えは「衛生教育、調理の研修しっかりする」と強調

開店セレモニーで、巨大サンドイッチにナイフを入れる渡邉会長

開店セレモニーで、巨大サンドイッチにナイフを入れる渡邉会長

 サンドイッチチェーン世界最大手「SUBWAY(サブウェイ)」の日本事業を2024年に買収した外食大手のワタミは2025年4月、子会社のWATAMI FAST CASUAとスキマバイト仲介アプリサービスを提供するタイミーが業務提携したことを発表した。すでに店長・社員以外のすべての従業員がタイミーワーカー(タイミーのアプリを通じてマッチングされた働き手)のサブウェイ店舗も登場しているが、消費者の間からは「スキマバイトでクオリティや味は保てるのか」といった不安の声も聞かれる。タイミーワーカーの教育体制やシフト管理について、ワタミの渡邉美樹会長兼社長に聞いた。

「サブウェイで働くための基準はとても厳しいです」

「スキマバイトは隙間を埋めるバイトですが、そうではなく、スキマバイトが店舗運営の全部を担います」

 2025年4月10日に開店した、新生サブウェイを象徴するモデル店舗「サブウェイ ヨコハマベイサイド本店」(神奈川県横浜市)のオープニングセレモニーで、渡邉会長はタイミーワーカーを活用する新たな店舗運営の仕組みをこう説明した。同店は、店長・社員を除くすべての従業員がタイミーワーカーで営業する。

 2週間後の4月24日、店長がタイミー社員、従業員はすべてタイミーワーカーという“フルタイミー”の「サブウェイ 新宿西口ハルク店」が東京都新宿区にオープンした。この2店を含め、2025年度は都心部に出店する直営店13店舗でスキマバイトのタイミーワーカーによる運営を予定している。

 サブウェイはパンの種類や野菜の量、ソースの種類などをカスタマイズできるサンドイッチで知られ、客のオーダーに沿って丁寧に作り上げるスタッフを「サンドイッチアーティスト」と呼ぶ。職人的な側面があるがゆえに、サブウェイをよく利用する人や長年のファンからは「隙間時間に来て働くスポットワーカーに、これまでと同じクオリティのサンドイッチが作れるのか」「野菜を次々とパンに盛っていく作業なので、スキマバイトでは衛生面が心配」といった声も上がっている。

──スキマバイトの方々は衛生教育を受けているのでしょうか?

「サブウェイには、世界展開のブランドを守るための非常に厳しい世界基準があります。衛生面で言えば、きちんとした衛生教育を受けない限り、通常のアルバイト、スキマバイト、社員の誰であってもスタッフとして店に立つことはできません。

 不安を抱く消費者やファンの方は、『タイミーワーカーが隙間時間にパッと店に入って仕事をするわけだから大丈夫なのか』と思っているのかもしれませんが、手洗いや身だしなみ、衛生管理、接客面なども含めて、サブウェイで働くための基準はとても厳しいです。タイミーワーカーの方には、まずサブウェイ基準を守らないと店では働けないことを説明し、店に立つ前に4時間の衛生教育・研修を課しています。衛生面、接客面、サブウェイの理念などをしっかり教育していますので、ご安心ください」(渡邉会長。以下「」内、同じ)

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