ヨネスケ夫妻(本人提供)
妻の母は「年齢が近いから話が合う」
喧嘩にはならないのか。
「もちろん喧嘩はしますが、次の朝には普通に会話します。翌日に引きずらない妻のほうが太っ腹。私のほうがオドオドするくらいで、20歳違いの兄妹みたいな感じです」
妻の実家とも良好だ。
「妻の母は私の10歳上なんですが、妻より年齢が近いから話が合う。結婚する前から妻の母の食事をご馳走になっていました。妻の兄も近くに住んでいて、時間があればしょっちゅう集まって食事しています。家族は秋田出身で、ご馳走になるきりたんぽ鍋は最高です」
再婚に際し、来るべき将来への備えも見直した。
「子供3人は自立しているし、相続に関しても友人の弁護士に頼んで準備できています。ただ、歳が20も違うと間違いなく先に認知症になるとしたら私。その時になって妻が困らないように、認知症保険に入りました。それは間違いなくやってくる現実ですから。いずれ死ぬ時は独りですが、意識がなくなる寸前まで一緒にいてくれる人がいるのは心強い」
様々な経験を経た末に「熟年再婚」を決断した人に、もう迷いはない。
※週刊ポスト2025年6月6・13日号