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ライフ
70歳過ぎて「熟年再婚」した著名人の思い

70歳を超えて再婚した映画監督・松井久子氏 「姓を変えることにかなりの抵抗感があった」にもかかわらず“あえて”籍を入れた理由

松井久子氏は3年前、76歳で当時89歳だった思想史家の子安宣邦氏と結婚(本人提供)

松井久子氏は3年前、76歳で当時89歳だった思想史家の子安宣邦氏と結婚(本人提供)

 一度は「離婚」を選んだけれど、70歳を過ぎてからの「熟年再婚」。映画監督で作家の松井久子氏は3年前、76歳で当時89歳だった思想史家の子安宣邦氏と結婚した。松井氏は33歳の時に離婚を経験しており、40年以上経っての再婚だった。

「先生(夫の子安氏)との出会いは、2021年、市民講座の講師と受講生としてでした。講座の懇親会で初めてお話しして、2017年に亡くなられた著名なドイツ文学者である奥様との結婚生活など、先生の老いのあり方や人生観に興味を持ち、取材するような気持ちでいろんな質問を投げかけたことがきっかけで打ち解けました」

 個人的なメールのやり取りに始まり、互いの家を行き来して食事などをしながら語り合い、交流を深めたという。

「徐々に異性として惹かれ合い『やっと出会えた』という奇跡のような感覚さえあった。お互いに『本当に運が良かったね』と言い合ったほどです」

 だが、当初は再婚することに抵抗感があった。

「仕事をしてきた私の名前は社会的な名前です。結婚して女性が姓を変えなければならないことには、かなりの抵抗感がありました。公的書類や銀行口座、クレジットカードなどあらゆる名義の変更手続きもある。実際、2022年7月に入籍後とても苦労しました。どれだけ不平等なことか、と怒りを感じます」

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