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投資

「TOB報道→否定」を繰り返した豊田自動織機、吊り上がった株価がTOB価格発表で大幅下落で涙目の投資家も それでもあった「千載一遇」のタイミングとは

豊田自動織機の株価(TradingViewより)

豊田自動織機の株価(TradingViewより)

 しかし、同社は上記報道に対して「一部報道について」という見出しで、「一部報道において、トヨタグループや創業家による買収提案などに関する報道がありましたが、(中略)現時点で何ら決定された事項はございません」と釘を刺している。

 その後、6月2日には「豊田織機、3日にも買収受け入れ表明」(共同通信)と、トヨタグループからの買収提案の受け入れを表明する主旨の報道が出た。しかし、この報道に対しても同社は翌3日に「現時点で開示すべき具体的な決定には至っておりません」と公式声明を出している。

 こういった一連の報道によって、投資家はTOBによる株価上昇期待を大きく膨らませていた。そして、6月3日の引け後の15時30分、豊田自動織機の1株1万6300円でのTOBという発表がなされた。今回のTOB価格は基準日が4月25日に設定されたためこの水準となったようだ。

 同日のPTS(私設取引システム)で株価は3日終値の1万8400円を大きく下回る株価となり、翌4日の寄り付きはTOB価格1万6300円を下回る1万5975円で取引開始となった。TOB報道があった4月25日以降に同社株を購入した投資家は大きな損失を抱えてしまい、損切りの投げ売りをしたと思われる。

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