高知駅前観光が運行する日本初の寝台バス「ソメイユプロフォン」。この写真ではわかりづらいが、横になると寝台のなかで起き上がることもできないほど天井は低い。それでも寝心地は抜群だった
2025年3月、東京─徳島─高知を結ぶ高知駅前観光の夜行バスに、日本初の寝台バス「ソメイユプロフォン」が導入された。はたしてその使い勝手や乗り心地はいかに。トラベルジャーナリスト・橋賀秀紀氏が高知から東京まで実際に乗車した感想をレポートする。
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寝台バスは勤め人なら上り一択?
2025年3月、東京─徳島─高知を結ぶ高知駅前観光の夜行バスに、日本初の寝台バス「ソメイユプロフォン」が導入された。2025年秋に本格的に導入されるときには1万3000円程度とされているが、夏まではモニター運行ということで片道7000~7300円で販売されている。
寝台バスそのものは、中国、ベトナムをはじめアジア各国でかなり昔から導入されているが、日本のものとなるとやはり目新しい。4月半ばに乗車してきたので、その乗り心地などをお伝えしたい。
ソメイユプロフォンが3月に運行を開始した際は、発売後すぐに売り切れる状態だった。筆者ももちろん乗ってみたかったが、3月は高知発火曜、東京発水曜で平日に休めない人間にとっては厳しい。だが、4月以降は高知発月曜、東京発火曜(運行日によって一部変動がある)となった。これなら月曜1日休むだけでソメイユプロフォンが利用可能となる。
それならとさっそく予約を発車オーライネットで入れた。なお、ソメイユプロフォンは発車オーライネットでのみ予約が可能だが、該当便に「フラットシート」と記述があるのみで、ソメイユプロフォンの名称は表示されない。3月運行時は上段か下段を指定できたが、4月運行以降はランダムに割り当てられることになった。60歳以上は下段しかアサインされないようだ。