AIスキル習得もリスキリングのテーマとして挙げられている(写真:イメージマート)
キャリアアップのために技術革新やビジネスモデルの変化に対応した新しい知識やスキルを学ぶリスキリングは政府が支援制度を用意しており、株式市場でも注目のテーマの一つだ。最近はAIスキル習得もその範囲となっている。今回は、リスキリング業界で好決算を出している企業を個人投資家、経済アナリストの古賀真人氏がピックアップし解説する。
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リスキリングが国を挙げたプロジェクトとして拡大してきている。「国策に売りなし」という相場格言もあるように、マーケットにおいても追い風を受けることが期待できる。また、ホリエモンこと堀江貴文氏がAI学習の重要性と、国のリスキリング支援制度を高く評価していることでも話題になっている。
今回は、AIスキル習得が可能となるサービスを提供している注目の上場企業を紹介する。
リスキリングの中でも注目高まるAI活用
堀江氏は、自身のYouTubeチャンネルで「AIはもはや義務教育レベルのスキルだ」と強調し、すべての社会人にとってAIの活用能力が不可欠になると語っている。
なかでも注目されているのが、動画内で紹介された「DMM AI CAMP」で、これは初心者でも実務レベルのスキルを習得できる実践型のオンライン学習プログラムだ。堀江氏はこの講座を高く評価し、AIを使える人と使えない人では生産性に10倍の差がつくと断言している。経済産業省が実施する「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」の対象にもなっており、条件を満たせば受講料の最大70%(上限56万円)が助成される。このことも受講のハードルを下げ、サービスの拡大を後押ししている。
AI学習サービスを手がけている上場企業
リスキリング市場が拡大する今、上場企業のリスキリングサービスも抑えておきたい。ここでは、実務に直結するスキルが身につき、助成金制度の対象にもなる代表的なサービスを紹介する。いずれも法人導入実績が豊富で、教育の質と継続支援体制が整っているのが特徴だ。