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投資
小型株集中投資の達人・遠藤洋さんの投資術

「資産の桁を増やしたければ集中投資を」億り人・遠藤洋さんが考える“分散投資のデメリット” 投資先の選び方や投資したあとのフォローが雑になる懸念も

「投資先を分散しすぎること」にはどんなデメリットがあるのか(写真:イメージマート)

「投資先を分散しすぎること」にはどんなデメリットがあるのか(写真:イメージマート)

 株式投資をするなら、複数の銘柄を購入しリスク分散の検討も――。そうしたアドバイスに対し、「投資先を分散しすぎることは、私個人としてはまったくおすすめできません」というのは億り人投資家・遠藤洋さん。

 投資先を少数の銘柄に絞る「集中投資」で、1銘柄の最大投資益プラス1760%を達成したこともある遠藤さんは、分散投資や投資信託についても注意が必要だと指摘する。クイズ形式で解説する遠藤さんの著書『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル』より一部抜粋・再構成して、「投資銘柄を分散しすぎること」の注意点を紹介する。

分散投資とはどう違う?

●Q:集中分散投資と集中投資についての説明で適切でないものを1つ選んでください

【1】一般的に集中投資はリスクが高く、分散投資はリスクが低い傾向があるといわれる

【2】分散投資はリスクを抑えたうえで、リターン(収益率)を期待できる投資手法だ

【3】はじめて投資をするなら、可能な範囲で多くの銘柄に分散したほうがいい

【4】集中投資とは、選び抜かれたごく少数の銘柄に集中的に投資をすることだ

ヒント:一般的に推奨される分散投資ではなく、集中投資する理由を考えてみましょう

(正解は以下)







●正解は【3】

 分散投資には、将来にわたる運用から獲得することが期待できる平均的なリターンをキープしながら、リスクを抑える効果があることが証明されています。しかし、それは机上の空論ともいえます。会社員や公務員、個人事業主など、本業を抱える個人投資家が、投資先を分散しすぎることは、私個人としてはまったくおすすめできません。

 なぜなら、数多くの銘柄に分散投資すると、投資先の選び方も、投資したあとのフォローも、結局は雑になるからです。

 分散投資の代表例が、投資信託です。投資信託を買うことで、個別株の価格変動リスクを抑えたうえで、市場全体の上昇益を狙うことができるといわれます。

 ただし、あなたがもし10年以内に自分が保有する金融資産の桁を1つでも2つでも増やしたいと思うのならば、その目的を実現するための手段として投資信託は適していないでしょう。

 保有する金融資産の桁を増やしたいのであれば、選び抜いたごく少数の銘柄に集中的に投資するべきです。

 1078億米ドル(=約14兆円、1米ドル130円換算)の巨額の金融資産を一代で築いた「投資の神様」と呼ばれるウォーレン・バフェット氏は、「分散投資は無知に対するヘッジだ。自分でなにをやっているかわかっている者にとって、分散投資はほとんど意味がない」と喝破しているのです。

【ポイント】資産の桁を増やしたいなら分散投資より集中投資

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