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ライフ

パチンコホール経営法人が10年で半分以下に減少、大手チェーンによるM&Aが活発化 ホールごとの特色が薄れる中でユーザーにとってのメリットは

大手チェーンのイベントが活発に

 ホール経営法人が減少し、大手優位となっている状況は、ユーザーにとってどんな影響があるのだろうか。地域の競合店が減ることで、ホールによるサービスの低下を懸念するのは、神奈川県に住む会社員・Aさん(50代男性)だ。

「私の住んでいる地域はパチンコホール競合地区なんですが、それでもやはりホールの数は減っています。昔は、『あっちの店はパチンコが強い』『こっちの店はパチスロのジャグラーが強い』と、各ホールにいろんな特色があって、それがホール選びの重要な要素にもなっていたもの。でもいまとなっては大手チェーンのホールばかりになり、どこのホールもそこまで明確な特色がなくなってしまった。昔に比べると、出玉によるサービスも減った気がして、残念です」

 大手チェーンのなかには、積極的な出玉サービスを行う店もある。パチスロを好んで打っているという都内に住む会社員のBさん(40代男性)は、こう話す。

「近所の駅前には、コロナ禍前は小規模なホールが2店舗、大手チェーンが2店舗あったんです。それが、いまは大手チェーン2店舗だけ。元々小規模なホールはお客さんも少なく、私もほとんど行ってなかったので、閉店については納得感もある。大手チェーンの方は、最近になってイベントを積極的に行うようになっていて、お客さんも増えている印象です」

 かつてはパチンコホールにおけるイベントの宣伝広告が厳しく規制されていたが、現在ではルールが定められ、イベントが開催しやすくなっているという事情がある。

「数年前まではイベント規制が厳しく、地域によってはイベント開催自体が難しいこともあったんですが、いまは全国的に統一されたルールのもと、射幸性を煽らない形でのイベント開催ができるようになっています。特に大手ホール経営法人は、自社の公式YouTubeチャンネルで人気パチンコ・パチスロライターやYouTuberなどの“演者”を起用した番組を多く配信し、その演者の“来店イベント”にも積極的です。SNSでの宣伝なども含め、ネットメディアを活用することで集客を狙うホールも増えています。ユーザーにとっては、ネット上の情報から“熱いイベント”を見つけることもできるようになっており、その点はメリットと言えるでしょう」(藤井氏)

 コロナ禍を経て、形が変わってきているパチンコ業界。再び多くのユーザーを取り戻すには、大手チェーンの経営努力こそが重要になってきそうだ。

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