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家計

中国産輸入食品の食品衛生法違反事例 2024年度最多は「生鮮にんじん」の19件で基準値を超える農薬検出、「いったピーナッツ」から発がん性物質も

 中国産ブロッコリーはステーキやハンバーグの付け合わせやサラダ、パスタの具材などとして外食チェーンでの需要が高く、「消費者の口に入る機会は多い」と小倉氏は危惧する。

 E.coliをはじめとする大腸菌群は、イカ団子やエビ団子などの魚肉ねり製品(7件)や冷凍餃子(2件)、冷凍のばれいしょ(2件)でも検出された。

「冷凍の菜の花(6件)から検出されたテブコナゾールはトリアゾール系の殺菌剤で、動物実験で甲状腺や肝細胞腫瘍が認められている。

 生鮮ねぎ(5件)や生鮮たまねぎ(4件)から検出された殺虫剤のチアメトキサムも、マウスを用いた発がん性試験で肝細胞腺腫や肝細胞がんの増加が認められているほか、人に対しては神経毒性の恐れが指摘されています」(同前)

 杏仁(3件)からはシアン化合物が検出され、なかには基準値の5倍となる50mg/kgが検出されたケースもあった。

 杏の種子には天然のシアン化合物が含まれているが、過剰摂取すると吐き気や頭痛、呼吸困難などの中毒症状が出る危険性がある。

 関連記事《中国産輸入食品2024年度の「食品衛生法違反事例」170件全リスト 生鮮にんじん・ピーナッツ類、ブロッコリーなど、スーパーや飲食店に大量流通で回収事例も相次ぐ》では、中国産輸入食品の食品衛生法違反事例を一覧で紹介、なぜ中国産食品で違反事例が続出するのか解説するとともに、消費者にできる自衛策についても紹介している。

※週刊ポスト2025年7月11日号

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