大きな痛手を受けても「不思議なくらい『やめよう』とは思いませんでした」と語る天間氏
大手電機メーカーのエンジニアとして働きながら貯めた800万円を元手に23歳で投資を始め、40歳の時にFIRE(=経済的自立と早期リタイア)を達成した天間友弘氏。現在の資産は数億円という同氏は、株式投資のみならず債券、不動産、暗号資産(仮想通貨)、ヘッジファンドなど、幅広い対象に投資している。自らを“投資オタク”と呼ぶ億り人が、資産を築くキッカケになったIPO(新規公開株)投資について語る。
「単純にお金が好きなんです」
「投資を始めて26年になります。最近は“オールジャンル投資家”なんて呼ばれるようになりましたが、実際全部やっています。株式から不動産、債券、外貨建て生命保険、美術品まで何でもやりますし、長期投資から短期トレードまで全部やる。投資が趣味の“投資オタク”なんです(笑)。『好きなことだけをして生活したい』と思っていて、朝起きて夜寝るまで暇な時間はずっと情報収集をして勉強して、実際に売買するという毎日を延々と続けているんですよ」
そう語るのは専業投資家の天間友弘氏。高卒で大手電機メーカーに就職し、23歳で投資を始めた。2016年に40歳でFIREを達成して専業となり、翌年資産1億円を突破したという天間氏が、投資を始めた理由と、最初の失敗を明かす。
「単純にお金が好きなんです(笑)。誰だってお金は好きだと思いますが、『どうやったらお金を増やせるか』と考えていて、最初に思いついたのが節約と貯金でした。高校を卒業して18歳で就職して、給料の手取りは15万円くらいでしたが、当時は実家に住んでいましたし、休みの日といっても外出もせず飲みにも行かず、家でずっとゲームをしているという生活だったので、23歳までに800万円貯めることができました。そこからさらに増やそうと思ったら、やはり投資じゃないですか。
最初は200万円くらいを株式に投資して、勤務先が電機メーカーだったので、身近なところがいいと思い東芝や日立などを買いました。当時はITバブルで株価も上がっていたので、投資額を増やしていきましたが半年でバブルが弾けて、結局200万円くらい損してしまいました」(以下、「」内コメントは天間氏)