6位の進次郎氏までは「増税確定路線」か
藤井氏も「進次郎首相」で大連立の可能性を指摘する。
「進次郎氏が本命と考えられるのは、言うことを聞いてくれる政治家だと財務省が考えているから。進次郎氏は財務省のレクチャーを受けますが、独自のブレーンもいる。財務省はそのブレーンにもアプローチしてコントロールするのが得意です。その進次郎氏を首相にして自公に立憲民主が閣外協力する枠組みで社会保障改革を掲げ、消費増税に向かうと予測している」
他にも「本命・進次郎」を挙げた識者は多く、6位の進次郎氏までが総理になった場合、参院選後に「増税確定路線になる」と言えそうだ。
荻原氏は、そうした財務省主導で総理が選ばれる日本の政治のおかしさをこう指摘する。
「石破首相に消費減税を『お金持ちほど恩恵がある』と言わせたのはおそらく財務省でしょう。お金持ちのほうがモノを多く買うから、消費税を多く払うという意味でしょうが、おかしい。消費税には逆進性があり、税率が上がれば貧しい人のほうが痛みが大きい。そのことを財務省がわかっていないはずがないので、変な理屈で総理を洗脳している。財務省がポスト石破を選べば、次の総理にも変な洗脳をして増税させようとするはず。これでは何度選挙をやっても政治は変わりません」
それが国民を豊かにできない日本の政治の病巣なのである。
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※週刊ポスト2025年7月18・25日号