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ライフ

「2000人規模のホールは貴重」再開発計画が白紙撤回された中野サンプラザを惜しむ声 一方でキャパ1万人超のアリーナ会場が続々登場、“ライブ格差”拡大への懸念も

再開発計画が白紙となった中野サンプラザ。今後新たな再開発計画が進められる(2023年1月撮影)

再開発計画が白紙となった中野サンプラザ。今後新たな再開発計画が進められる(2023年1月撮影)

 東京・中野駅前のランドマーク的存在である「中野サンプラザ」跡地の再開発計画について6月19日、中野区議会は区と事業者が締結していた協定を解除する議案を全会一致で可決した。これにより再開発計画は白紙となり、新たな再開発計画を模索することなる。

 数多くの国内外の人気アーティストがコンサートを行ってきた「中野サンプラザホール」のほか、結婚式場やホテルなどを含む複合施設として、1973年に開業した中野サンプラザ。解体後は、7000人規模のイベントホールや商業施設、オフィスなどを備えた高さ262メートルの超高層ビルを建設する予定だったが、事業費が当初の予定の2倍近くとなる3500億円ほどに膨れ上がり、計画が断念された形だ。

 今回、白紙撤回となった中野サンプラザの再開発計画だが、音楽業界からは2000人規模のホールを解体して、7000人規模のホールを新設することに対し、反対する声もあったという。エンタメウォッチャーの大塚ナギサ氏はこう話す。

「2010年代頃から、都内では2000人規模のコンサートホールが不足しています。中野サンプラザは伝統があるホールで、どの座席からもステージが見やすく、アーティストからも音楽ファンからも支持される会場でした。これがキャパ7000人規模の会場になってしまうと、コンサートを開催するにはそれなりの集客力が必要となり、実際に利用できるアーティストも限られてしまいます。

“適度なサイズのホール”でコンサートを開きたいアーティストにとって、中野サンプラザは本当に貴重な存在であり、だからこそ再開発計画に反対する業界関係者も多かった。今後の再開発計画では、従来に近い2000人規模の中野サンプラザホールを復活してほしいという声も聞こえてきます」

次のページ:東京近郊のアリーナ会場は続々増えるが…

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