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【定時制高校の新潮流】都立新宿山吹高・校長が明かす「東大・早慶合格が毎年出る理由」 名門進学校から編入・転入する生徒も多く「都立校からだけでなく桜蔭からも」

都立新宿山吹高校の永浜裕之校長

都立新宿山吹高校の永浜裕之校長

都立青山、桜蔭からも…生徒の4割弱が編入・転入生

 毎年、東大や早慶など難関大の合格者を輩出するなど、進学実績で目覚ましい成果を上げる生徒たちはどのような理由で新宿山吹を選んでいるのか。

「毎年、他の高校から編入学・転入学してくる生徒が多くいます。生徒の37%が編入・転入で、都立の大泉や両国、青山、私立の桜蔭などの進学校から、取得した単位を保持したまま移ってきています。ある都立中高一貫校の校長から聞いた話では、『留年したら新宿山吹に行く』と生徒が言い合っているそうです(笑)。

 去年東大に入った生徒は、小中学校の頃からクラゲの研究に没頭していて、今日は海がいい感じだと思ったら学校行かずに海に行ってしまう子で、学校に行けないのではなく、あくまでクラゲ優先なのです。この生徒は通信制に入学し、総合型選抜で東大理二に合格しました。私立のトップ校から定時制に転入してきて、その後通信制に転入した在校生は、世界的なプログラミング大会で日本代表になったことがある子で、すでに東大の研究室に入って研究を始めていて、今年、東大を総合型選抜で受験するでしょう。そういう子が一定数います」

 必ずしも学業不振等による退学や、人間関係等でこじれて不登校になったから定時制・通信制へ編入学・転入学したというケースばかりではなく、高校レベルを凌駕している生徒も自由を求めてやってくるという。入学難易度に比較して、難関大の合格実績が高いのは、そうした生徒がいるからと考えられる。前述の通り、新宿山吹は都内の定時制・通信制のトップ校であり、ここ以上の学校がなく、天井が抜けているので、こうした現象が起きているとも言えそうだ。

 関連記事《【定時制高校の最前線】東大・早慶など難関大合格者を多数輩出する「定時制高校のトップ校」新宿山吹高校・永浜裕之校長が語る「不登校経験者にも魅力的な学校生活」の中身》では、永浜校長に新宿山吹高の学校生活についてさらに詳しく聞いている。くわえて、都内の定時制・通信制高校(都立・私立)の一覧リストを紹介するとともに、全日制高校に代わる選択として存在感を増すそれらの高校の選び方について、専門家のアドバイスも紹介している。

取材・文/清水典之(フリーライター)

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