最後までビールがうまい
これまたビールにあうのだ
アンガスビーフのサーロインステーキがうまい。昼からステーキは、へたり気味の私の胃袋にどうかと思っていたが、食べるほどに食欲がわいてきて、生ビールを追加する。そのタイミングでケンちゃんがひと言発した。
「ピザ、いっていいですか」
「いきましょう」
LIONミックスピザ。これも名物のひとつか。ケンちゃんのお気に入りとのことで、さっそく1ピースいただくと、なるほど生地がもちっとしているのにサクサクと噛み心地がよく、とろけたチーズの味わいも申し分ない。
さすが名物、あっという間に完食してしまった
ああ、うまい昼酒だねえ……。3杯目のビールを飲み干すときには、昼酒のほのかな酔いも手伝って、もう1軒行きたくなってきた。では、行こう! 本日の昼酒第2ラウンドは、ウイスキーにしようではないか。
私たちは気合を入れて、猛暑の銀座の街へ出た。
現存する日本最古のビヤホールだ(「ビヤホールライオン 銀座七丁目店」東京都中央区銀座7-9-20 銀座ライオンビル1F)
【プロフィール】
大竹聡(おおたけ・さとし)/1963年東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒。出版社、広告会社、編集プロダクション勤務などを経てフリーライターに。酒好きに絶大な人気を誇った伝説のミニコミ誌「酒とつまみ」創刊編集長。『中央線で行く 東京横断ホッピーマラソン』『下町酒場ぶらりぶらり』『愛と追憶のレモンサワー』『五〇年酒場へ行こう』など著書多数。「週刊ポスト」の人気連載「酒でも呑むか」をまとめた『ずぶ六の四季』や、最新刊『酒場とコロナ』が好評発売中。