閉じる ×
閉じるボタン
有料会員限定機能の「クリップ」で
お気に入りの記事を保存できます。
クリップした記事は「マイページ」に
一覧で表示されます。
マネーポストWEBプレミアムに
ご登録済みの方はこちら
小学館IDをお持ちでない方はこちら
大竹聡の「昼酒御免!」

【昼酒御免!】猛暑は生ビールで吹っ飛ばす! 「銀座の老舗ビヤホール」伝統の注ぎ方が生み出す黄金色の至福

暑い日はビールに限る!

暑い日はビールに限る!

 お酒はいつ飲んでもいいものだが、昼から飲むお酒にはまた格別の味わいがある――。ライター・作家の大竹聡氏が、昼飲みの魅力と醍醐味を綴る連載コラム「昼酒御免!」。連載第14回は酷暑でからからの喉を潤すために、日本最古のビヤホールを訪ねた。【連載第14回】

 * * *
 暑い。やってられない!

 そんな昼下がりは、ビールに限る。どこで飲むか。居酒屋でも蕎麦屋でも、なんなら自宅でもいい。暑熱極まる昼下がりにキューッとビールをやることは至極当たり前の生理的欲求であり、夏の最大の楽しみでもあると、断言したい。

 この7月某日の昼。空を見上げ、額の汗を拭いながら、私はそんなことを思い、思いついてしまったがために、仕事の手を止めた。

 そうだ、ビール飲みにいこう……。

 足を向けたのは、東京南西部の自宅から私鉄と地下鉄を乗り継いで1時間半近くをかけてやっとたどり着く、はるかなる場所。銀座7丁目のビヤホールライオンを目指したのである。ここは、何度来てもいいなあと思わせる。広いフロアは天井が高く、壁はレンガ調のタイルで、店の奥にはガラスモザイクの大壁画がある。豪壮な教会の中に足を踏み込んだ錯覚を覚えるのは毎度のことだ。ヨーロッパのビアレストランを思わせる華麗な空間は、ランチタイムからの通し営業だ。つまり、昼下がりのビールを楽しめる。

 さっそく頼むのはエビスの生。いつものように飲み友ケンちゃんと乾杯のご発声は、

「昼酒、御免!」

 である。

華麗な空間が気分を盛りあげてくれる

華麗な空間が気分を盛りあげてくれる

次のページ:暑い日はまずはさっぱり系から

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。