プログリッドの岡田祥吾氏(同社HPより)
今、「平成生まれ」の億万長者が次々と誕生している。国税庁による「高額納税者ランキング」、いわゆる「長者番付」の公表が廃止された現在、億万長者を知る新たな指標が保有する株式の時価総額だ。
実際、事業を拡大させた起業家がIPO(新規株式公開)を果たし、上場企業の大株主となるケースは多い。その舞台に、平成生まれの若手経営者たちが続々と登場しているのだ。
本誌・週刊ポストは、上場企業約4000社の決算書や大株主の情報などを整理する企業価値検索サービス「Ullet(ユーレット)」の協力のもと、有価証券報告書から「平成生まれ」で保有株時価総額10億円以上の人物を抽出。独自の億万長者ランキングを作成した。
>平成生まれの億万長者番付を表組みで紹介【初回登録月は無料】
保有時価総額31億円で、ランキング16位に登場したのが、英語コーチングサービス「プログリット」社長の岡田祥吾氏(34)だ。その名を広く知られるきっかけとなったのは、2022年にテレビ朝日の弘中綾香アナ(34)と結婚を発表したことだが、そのビジネスもまた注目に値する。ネット上で英語学習サービスを提供する会社であり、短期集中で学習をサポートすることから、『経済界』編集局長の関慎夫氏は「短期間での減量をサポートするサービスになぞらえて、“英会話版ライザップ”とも呼ばれています」を評す。
プログリット創業に至るまでの経緯も、また異色だ。岡田氏は大阪大学在学中から起業を志し、卒業後はビジネススキルを身につけるため外資系コンサルティング会社のマッキンゼーに入社。本来は3年勤める予定だったが、わずか2年3か月で退職し独立を果たしたという。