不動産バブルだと叫ばれ、新築マンション価格は高騰。そうしたなかで、“現実的な選択肢”となるはずの中古物件も一部エリアで大きく値上がりしている。では、具体的にはどこの「駅」が中古マンション価格における“勝ち組”になっているのか――。
不動産情報サービスを提供する東京カンテイは、築10年の中古マンションが新築時の分譲価格に比べてどれだけ値上がりしたかを示す「リセールバリュー」を駅ごとに集計している。マネーポストWEBでは、その貴重なデータをランキング化した首都圏トップ100、近畿圏トップ100の表組みを紹介するとともに、上位の駅の個別分析、そこから読み取れる「値上がりする駅」の条件をレポートしていく。
プレミアム会員限定記事『【首都圏&近畿圏】中古マンション「値上がり駅」ランキング200 首都圏は4位「東池袋」でも10年前の3倍以上、近畿圏は大阪中心部が高騰する“地殻変動”』は8月1日6時に配信予定だ。
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今回公開するデータによれば、数年前と比べても特に首都圏は、新築マンションの高騰の「連れ高」となるかたちで中古マンションが郊外も含めて全面高となっていた。首都圏のトップ100を見渡すと、新築時の価格と10年が経った現在の価格を比べて、2倍、3倍に値上がりしている駅も珍しくない。当該の駅の新築物件を購入した居住者は、「10年住んだうえで売却しても、購入時の倍以上の資金が手にできる」という状況なのだ。
ただ、今後は首都・東京でさえ人口減少の波に襲われることが予想されている。そうしたなかでは、足元までで「より値上がりした駅」がどこなのかを把握しておくことも重要だろう。
たとえば、中古流通時の価格が新築分譲時の価格のちょうど2倍程度になっているのが、34位にランクインした東急田園都市線・池尻大橋駅だ(リセールバリュー・197.0%)。渋谷から1駅という立地に加え、この10年あまりで再開発も進んだ。首都高速の大橋ジャンクションの屋上を緑地化した「目黒天空庭園」が2013年3月にオープンするなど、居住環境の整備が進んだことも価格上昇に寄与したと言えそうだ。
今回のランキングをもとに、値崩れしにくく、値上がりも見込める物件を選ぶにはどうしたらいいのか。専門家はリセールバリューが高くなる条件として4項目を挙げた。
そうした解説も含めたプレミアム会員限定記事『【首都圏&近畿圏】中古マンション「値上がり駅」ランキング200 首都圏は4位「東池袋」でも10年前の3倍以上、近畿圏は大阪中心部が高騰する“地殻変動”』は8月1日6時に配信予定だ。
また、中古マンションをめぐる問題として見逃せない「大規模修繕」に関連するトラブルをレポートしたプレミアム会員限定記事『【管理組合が喰い物に】マンションの大規模修繕を巡るトラブルが増加 資金の不正出金、公示価格の談合、“居住者になりすます業者”まで登場…悪いヤツらの実態』も、8月2日6時配信予定となっている。