「美容室OFF-KAi!!」の公式イメージキャラクターのマルィシュカ・オフカちゃん(OFF-KAi!!ウェブサイトより)
店頭に飾られたポスターやフィギュア、夜はライトアップ
なぜ会話が楽しいのか。タナカ氏は、「話のきっかけになるギミックが多数設定してあります」と明かす。会話が生まれる“仕掛け”は、まず店の内装にあった。
「OFF-KAi!!」の店内には漫画約4200冊をはじめ、フィギュアやガンプラ、ゲーム機なども並べられている。店内で流れるBGMはアニメやゲームの楽曲だ。定期的にコンテンツとのコラボ実施やノベルティも配布しているという。
仕掛けはこれだけではない。「働く美容師も全員オタク」という徹底ぶりだ。
「スタッフは全員趣味や性格が予約の時点で可視化されており、自分に合いそうなスタッフを選択できるため、ご新規のお客様からいきなり指名で予約が入ることもしばしばあります」(タナカ氏、以下「」内同)
実際に「OFF-KAi!!」のウェブサイトを見ると、スタッフの顔写真とともに、「好きなアニメ」「好きなアニメキャラクター」「得意なスタイル」「お客様へ」というプロフィールが明記されている。
「OFF-KAi!!」が運用するSNSにも、各店舗やスタッフの属性を伝えるための工夫が見られる。
「美容室のアカウントとして、ヘアスタイルの投稿は大切ですが、とくに池袋店は女性の割合とヘアカラーのオーダーが多いので、特色を活かした内容となっています。各スタッフの趣味をお客様に知っていただいて、属性や話が合うスタッフを見つけやすくするために各自のSNSアカウントでオタ活の投稿もしてもらっています」