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美容室の倒産件数が増加するなか「オタク向け美容室」が年商1億円超えの快進撃 マンガ本やフィギュアが並ぶ店内、「会話したくない」も選択可…“美容室が苦手”な層を狙った仕掛けの数々

美容室らしからぬ「OFF-KAi!!」の店構え

美容室らしからぬ「OFF-KAi!!」の店構え

 美容室の倒産件数が急増しているなか、各店舗はどう生き残りを図るのか──。帝国データバンクの「美容室の倒産動向(2024年度)」によると、2024年度に発生した美容室の倒産は2月までに197件で、過去最多を更新。美容室の約3割は赤字経営だという。

 苦しい経営に陥る美容室が増える中、業績を伸ばしているところもある。そのひとつが「OFF-KAi!!(オフカイ)」だ。「オタクに優しい」をコンセプトに掲げ、2016年に東京・秋葉原にオープンすると、現在は秋葉原と池袋に店舗を構え、累計会員登録数は1万1000人を突破。2024年度には年商1億円を超えるという成長ぶりだ。「OFF-KAi!!」人気の秘密を探った。

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話のきっかけになる“仕掛け”のあれこれ

 IT企業勤務の30代男性・Aさんは、自他ともに認める“オタク”。部屋はマンガ本や雑誌が積み上がり、本棚には本のみならずフィギュアが所狭しと並んでいる。美容室については、「髪が伸びなければいいのにと思うぐらい苦手」だという。

「昔から美容室が苦手で、何を話していいかわからないし、プライベートな話題を突っ込まれたくもない。気を遣って美容師さんが話しかけてくるのも面倒。趣味を聞かれて、答えたとしても相手が知らなかったら面倒だし、知っていても熱量に違いがあったら怖い。美容室は緊張する空間です」

 Aさんのように、美容室での「会話」に苦手意識を持つ人は少なくない。リクルートが2024年4月に実施した「美容室での会話に関する意識調査」によると、「あなたは美容室で会話をしたいですか?」という質問に「会話をしたくない」という回答が52%だった。(「会話をしたくない」「あまり会話をしたくない」合算)。

 だが、東京・秋葉原と池袋に店を構える“オタクに優しい美容室”「OFF-KAi!!」では、事情が異なる。「OFF-KAi!!」秋葉原店店長のタナカサトシ氏は、「入店から退店までしゃべり倒して笑顔で帰っていくお客様が多いです」と語る。

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