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家計

老後資産は「投資」で増やすべきか、「貯蓄」すべきか? 専門家は「高齢になっての投資はゆとりがある場合だけ考える」とアドバイス

老後の投資は特に注意したい(写真:イメージマート)

老後の投資は特に注意したい(写真:イメージマート)

 今や人生は100年時代。定年後の選択を間違えると、その後何十年にもわたって苦しい生活が続く一方、正しい決断をすれば充実の後半生が待っている。老後資産の「遅咲き老後」と「落ちぶれ老後」を分ける境界線はどこにあるのか──。

 新NISAの開始もあり、投資で老後資産を増やそうとする人は多い。だが、家計に詳しいファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢氏はこう警鐘を鳴らす。

「高齢になっての投資はゆとりがある場合だけ考えるようにしましょう。まず家計の収支を見直し、10年以上使わなそうなお金があれば検討する。必ずしも投資をする必要はありません」

 もし投資をするにしても、物価上昇分に対応する程度の投資に留めたいと風呂内氏。

「今年のはじめ、オルカン(全世界株式投信)やS&P500などの米国株投信が良いと退職金を一気に突っ込んだものの、トランプショックで大幅に株価が急落したという人は少なくない。『投資で儲けよう』と考えるのではなく、ストレスのない範囲で収めることが大事。老後資産は投資金額を間違えず、債券の割合が高い投資信託を選ぶなど、安全性を重視しましょう」

医療保険は解約か継続か「複数契約している場合は1つに絞る」

 定年後の家計の節約を考えるうえでは、保険の見直しも有効だ。特に医療保険に複数加入している場合は1つに絞るべきだと風呂内氏は言う。

「75歳以降は医療費が多くの人で1割負担かつ高額療養費制度があるので医療費負担には上限があることを覚えておく。そのうえで複数の医療保険に入っている人は『入院1日5000円』というような月額4000円程度の医療保険だけを残して他は解約してもいいでしょう」

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※週刊ポスト2025年8月15・22日号

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