大学入学後も「同じこと」を教授に言われる
Aさんが入学後に、なぜ、自分が総合型選抜で不合格だったかについて気づくきっかけはある少人数制の授業だった。
選択科目の授業で、自分で調べたことをプレゼンする機会があったのだ。
プレゼンが終わると拍手が起こり、「君のプレゼンは素晴らしいね。立て板に水のようだ」と教授に言われたのだという。
今回は、総合型選抜で「立て板に水のようだ。分かりやすい話だった」と面接官に言われたのに、不合格だったAさんについて書いた。Aさんは大学に入ってからもプレゼンをしたら、「立て板に水のようだ」と言われたのだ。ここでようやくAさんはなぜ総合型選抜で落とされたかについて気づいたのだ。
さて、それはなんなのだろうか。次回、続きを見ていきたい。
■後編に続く:「私は総合型選抜に向いてなかった」慶應・上智を目指した女子受験生、探究学習やスピーチコンテストの実績十分だったのになぜ不合格だったのか? 後で気付いた“本当の敗因”
杉浦由美子氏の著書『大学受験 活動実績はゼロでいい 推薦入試の合格法』(青春出版社)
【プロフィール】
杉浦由美子(すぎうら・ゆみこ)/受験ジャーナリスト。2005年から取材と執筆活動を開始。『女子校力』(PHP新書)がロングセラーに。『大学受験 活動実績がゼロでいい 推薦入試の合格法』(青春出版社)が2025年4月に発売。『ハナソネ』(毎日新聞社)、『ダイヤモンド教育ラボ』(ダイヤモンド社)で連載をし、『週刊東洋経済』『週刊ダイヤモンド』で記事を書いている。受験の「本当のこと」を伝えるべくnote(https://note.com/sugiula/)のエントリーも日々更新中。