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投資

【日本株週間見通し】国内は夏休みムードで中小型物色中心に、米国では景気減速懸念に再度関心シフト

先週の日経平均は週間で1020.88円高

先週の日経平均は週間で1020.88円高

 投資情報会社・フィスコが、株式市場の8月4日~8月8日の動きを振り返りつつ、8月12日~8月15日の相場見通しを解説する。

 * * *
 先週の日経平均は週間で1020.88円高(+2.50%)の41820.48円で取引を終了。週初は、雇用統計やISM製造業景気指数など経済指標の下振れを受けて、米国の景気減速に対する警戒感が強まった。日経平均は一時、7月22日以来の40000円割れとなる場面も見られた。ただ、その後は持ち直して週末にかけ連日の上昇となり、週末8日には一時、7月24日以来の42000円台を回復している。

 景気の減速懸念に伴って、米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げ期待が高まり、市場の下支えとなったもよう。為替市場でも警戒されたほどドル安・円高が進まず、買い安心感につながった。週後半にかけては一時、日米政府間で関税の認識にズレがあるのではとの懸念も強まったが、週末にはこの懸念も解消され、株高基調が一段と強まった。また、週末には、好決算を発表したソフトバンクグループ<9984>が大幅高となって指数上昇をけん引したほか、想定以上の下方修正を発表したトヨタ<7203>が切り返したことで、米関税に伴う日本企業の収益悪化への警戒感が和らぐ状況にもなったようだ。

 なお、7月第5週の投資主体別売買動向によると、外国人投資家は現物を1994億円売り越したほか、先物も400億円売り越し、合計2394億円の売り越しとなった。16週ぶりの売り越しとなる格好に。一方、個人投資家は現物を174億円買い越すなど、合計145億円の買い越しとなっている。ほか、自己が3095億円、事法が2852億円買い越した。

 先週末の日経平均は761円高と大幅高になったが、買い戻しも交えた需給主導による面も大きいとみられ、やや過熱感が感じられる状況ではある。TOPIXは初の3000ポイント乗せとなり、目先は達成感が強まる余地もあろう。3連休明けとなる今週は、完全にお盆休みムードとなり、主要企業の4-6月期決算発表もほぼ一巡したとみられる中で、機関投資家の売買も急速に細ると考えられる。薄商いの中で、先週末にかけて上昇した反動安リスクに警戒も必要となろう。

 今週は国内で4-6月期国内総生産(GDP)が発表される。市場予想は、前期比+0.1%、前期比年率では+0.2%となっている。ただ、米国関税の影響は今後本格化するとみられる中、相場の大きな変動要因にはつながりにくいだろう。むしろ、今週は米国の経済指標が焦点となってくる。とりわけ、足元で米国景気の先行き警戒感が再燃している中、小売売上高などが注目されてこよう。関税前の駆け込み消費の反動などが強まってこないか注視。

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