京大卒で運用資産4億円超の個人投資家・ヘム氏は、独自の投資哲学や成績をXや書籍で積極的に発信し、初心者にも分かりやすい解説で多くの支持を集めている。そんなヘム氏に“年末までに株価上昇が期待できる”とっておきの3銘柄を教えてもらった。
「関税をめぐる日米交渉が合意に至ったことで市場に安心感が広がり、日経平均株価も上昇していますが、そういったマクロなことを事前に予測するのは難しいし、今後どうなるかも分からない。それよりも、もっとミクロな部分に着目して、目に見える事柄をもとに理論立てて考えながら投資の方向性を導き出していったほうがいいと思います」(ヘム氏・以下同)
別記事でも紹介しているが、ヘム氏はいま東京証券取引所(東証)の改革に注目している。東証は上場企業に対し、「資本コストや株価を意識した経営」に向けた取り組みの開示を求めているが、スタンダード市場ではまだその開示要請に応じていない企業も多く、「多くの企業がこれから株主還元に動き出し、株価にも影響を与えると思います」と語っている。
では、年末までに株価上昇が期待できる個別銘柄を教えてください――と話を向けると、ヘム氏は頭を搔きながらこう話した。
「ごめんなさい、いまの流れでスタンダードの銘柄を挙げたいのですが、“年末までに上がる銘柄”となると、なかなか難しく……。今回は、比較的シナリオが描きやすく、現実的な株価上昇が期待できるプライム市場の銘柄を選びました」
“スタンダードじゃないんかい”とずっこけそうになったが、緻密な分析をもとに理詰めで考えるヘム氏が注目する銘柄であれば期待は大きい。以下、3銘柄について解説してもらった。
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