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住まい・不動産

「花火が見えない」「まるで刑務所」“日本のビバリーヒルズ”で勃発した豪邸建築トラブル 「ある日、巨大な壁が出現」で建築差止訴訟に発展、邸宅主である経営者の主張は

有名建築家が担当したこだわりのデザインだという

有名建築家が担当したこだわりのデザインだという

 現地の中村邸は平屋だが、屋根の高さは普通の2階建てをゆうに超える。半円の白い壁が続き、近隣住民の間では「刑務所」「市民プール」などと呼ばれているという。前出の住民はこう語る。

「『花火が見えない』『水平線の眺望が途切れる』といった“実害”があり、中村氏に何度か設計の見直しを頼みました。ですが、『何とかします』と言ったきり対応がないまま、建物はほぼ完成してしまった」

「建築基準法および当該地域の規則に則って建築している」

 怒り心頭の近隣住民たちは裁判所に「建築差止」を求める訴訟を起こし、現在係争中だという。係争に関わる住民の一人は「中村氏から物件を買い取るという和解案を示す住民もいます」と言う。前出の近隣住民が言う。

「一流の事務所が建てた物件ですから違法建築ではないのでしょう。しかし、披露山の住環境はすべての住人が話し合い、譲り合いながら守ってきたものなので、違法でなければ何をやっても構わない、という人が増えることをみなさんとても心配されています」

 中村氏はこの訴えをどう受け止めるのか。トランジット社に問い合わせるとこう回答があった。

「本件は当社の所管外の事項につき、当社からの回答は差し控えます。代表の中村は、建築基準法および当該地域の規則に則って建築している旨、確認しております。なお、本人は近隣の皆さまと良い関係を築いていきたいと申しています」

 2024年6月には積水ハウスが東京都国立市に建設した地上10階建て、全18戸の分譲マンション「グランドメゾン国立富士見通り」の解体を決めた。近隣住民から「富士山の羨望を妨げる」との苦情が出たことが理由だった。両者の見解が食い違う状況のようだが、今後、関係修復へと向かえるか。

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