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田代尚機のチャイナ・リサーチ

高成長が続く中国ロボット産業の最前線 宇樹科技の王興興CEOは「人型ロボット開発は1~3年後に臨界点に」実用化のために解決すべき課題とは

米国がリードしている面、中国がリードしている面

 LLM、マルチモーダルAIでは依然として、米国が中国をリードしているかもしれない。人型ロボットについても、巨額を投じて開発を進めているテスラの技術力は世界トップクラスにあるだろう。しかし、製造業の規模、範囲の差は大きい。電池、サーボモーター、減速機、素材、センサーなど多岐にわたる部品に関して製造技術、量産能力といった点で、中国がリードしている。

 トランプ大統領が相互関税政策や、産業政策を用いて、半ば強引なやり方で米国内に製造業を回帰させようとしているが、製造業の重要性を強く認識しているという点では正しい判断なのだろう。しかし、遅くとも第一次トランプ政権発足当時には始めておくべきだったのではないか。

 中国は、国家主導でロボット技術のイノベーションを支援しており、課題となっている技術について、各社企業が網羅的に、全面的に、全力で開発を進めている。米国が中国との競争に打ち勝つのは容易ではない。

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 関連記事《【田代尚機氏の厳選!中国株】人型ロボット普及を見据えて投資妙味 川上に位置するレアアース磁石の最大手に注目、2026年以降の業績拡大に期待》では、人型ロボットの普及で恩恵を受ける中国株の個別銘柄について田代氏が解説している。

文■田代尚機(たしろ・なおき):1958年生まれ。大和総研で北京駐在アナリストとして活躍後、内藤証券中国部長に。現在は中国株ビジネスのコンサルティングなどを行うフリーランスとして活動。ブログ「中国株なら俺に聞け!!」も発信中。

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