561万円を5年8か月で10億円に増やしたテンバガー投資家X氏の投資法とは(写真:イメージマート)
株高の兆しを見て取って始めた株式投資で、日々の株価に一喜一憂し、銘柄選びや投資手法の選択に迷う人も少なくないだろう。株式投資で億超えの資産を築いた「億り人」は、いかにして成功の軌道に乗ったのか。『トイレスマホで「無限10倍株」 3年9カ月で5975万円を稼いだ投資術』(KADOKAWA)著者であるテンバガー投資家X氏は「15年にわたり負け続けた過去がある」という。そこからの転機となったのは、新たな投資法に取り組むようになったことだった。
テンバガー投資家X氏は学生時代から投資を始めたものの、有機EL関連銘柄や新興IT株への投資は失敗に終わり、2008年のリーマン・ショックの暴落にも見舞われた。その後のアベノミクス相場も、大型株を買っていない時期だったために恩恵を受けられなかったという。
自分に合う投資法がなかなか見つけられず、試行錯誤を続けるなかで出会ったのが、「IPOセカンダリー投資」と呼ばれる投資手法だった。大きな成長が見込めるIPO(新規公開株式)銘柄を上場後に購入する手法を駆使し、そこからは元手561万円を約5年8か月で10億円に増やしたという。
冴えない投資人生を一変させたIPOセカンダリー投資
「IPOセカンダリー投資」に興味を抱いた当時のテンバガー投資家X氏はまず、試しに3年前から直近までIPOを実施した銘柄を洗い出し、上場後の値動きを調べてみたそうだ。すると、まだ上場して2~3年しか経っていないにもかかわらず、すでに株価が5倍くらいに成長している銘柄がいくつもあった。
「株価が10倍になることを『テンバガー』と言います。IPOはテンバガーの宝庫。ある新聞記事によると、2002年から2021年までの過去20年間のIPO銘柄に占めるテンバガーの割合を分析した結果、過半の年で3割を超え、2社に1社が株価10倍を達成した年も3回あったそうです。つまり、株価が数倍、うまくいけばテンバガーとなる有望株を探し出すなら、IPO銘柄のなかから選ぶのが効率的、ということになります。
日本の株式市場には約4000社の企業が上場していますが、新規上場するIPO銘柄は年間90~100銘柄程度に過ぎません。平均すれば毎月8~10銘柄くらいですから、忙しいなかでも銘柄選定に十分時間をかけられます。4000社のなかから有望株を探し出すよりも、年間100銘柄のなかから投資先を選ぶほうが確率も高く、効率もいい。この投資法なら私も勝てるのではないかと思ったのです」(テンバガー投資家X氏。以下、「」内は同じ)