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キャリア
突然の勤務地変更に翻弄される人たち

突然の本社移転で一変した会社員生活 都心の創業地からベイエリアに、海外に本社機能移転で自社ビル売却、周辺環境激変で飲み会も消滅…通勤時間だけに留まらぬ苦労

「通勤時間」よりも「周辺環境が変わった」ことが嫌

 コロナ禍で、通勤する場所が変わったという人は多いかもしれない。Sさん(30代/男性)が勤める大手メーカーも、コロナ禍で本社のあり方を見直した企業の一つだ。

「うちの会社はグローバル展開をしていて、全国に支社や工場があり、海外勤務もありえるのですが、僕は専門職の中途採用で、転勤はないという話だったんです。本社があるのは都心のオフィス街で、駅から5分という好立地。家から1本で通うことができ、周辺環境も気に入っていました。自社ビルだったので、ずっとそこに通うのかなと思っていましたが、コロナ禍でリモートワークになっている間に、まさかの売却が決定。

 本社機能を海外に移すため、日本で自社ビルを持っていることの必要性が見直されたようです。リストラを進めていることも大きかったと思います。新しい勤務先は賃貸オフィスで、個人的には勤務時間は40分ほど余分にかかることになりました」

 Sさんは、「通勤時間」が増えたことよりも「周辺環境が変わった」ことが嫌だったという。

「前の職場は周辺に飲食店が多く、昼でも夜でも食事や飲みに困ったことはなかったのですが、新しい職場の周辺には本当に何もないんです。昼ご飯を食べようと思ったら、15分ぐらいどこかに歩いていかないといけないような状況で、夜、気軽に飲みに行けるような店もない。

 しかもリモートワークが推進されていて、いわゆるコロナ禍が終わった今でも常時社員の半分がリモートワーク。僕は中途入社なのでなるべく出社して、いろんな人と親しくなることで仕事を進めやすくしたかったのですが、なかなかうまくいきません。給料が悪くないのでまだ在籍していますが、勤務環境が変わると、自分の働き方もいろいろ考えさせられます」

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