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読売新聞“前代未聞の大誤報”はなぜ起こったか? 渡邉恒雄氏が亡くなったことの社内への影響「“独裁”との批判はあったが、それがチェック機能になっていた」との指摘も

大誤報はなぜ起こったのか(読売新聞。時事通信フォト)

大誤報はなぜ起こったのか(読売新聞。時事通信フォト)

 読売新聞が立て続けに誤報を出し社内でも処分者が出る事態となっている。取材力の低下も指摘されるなか、その背景には何があるのかレポートする。【前後編の前編】

政治家周辺の取材の形跡が乏しい

 読売新聞の前代未聞の大誤報である。

〈公設秘書給与 不正受給か 維新衆院議員 東京地検捜査〉

 8月27日付の1面トップに写真入りで報じた捜査対象の国会議員が人違いだった。読売は間違って報じた池下卓・衆院議員に謝罪し、翌日の朝刊1面に謝罪記事を出した。

 検証記事(8月30日付)ではこう書いている。

〈特捜部が政治家を捜査しているとの情報をつかんだ記者は、関係者への取材から、その対象者は池下議員だとの感触を得た。しかし、その関係者が直接、池下議員の名前を挙げたわけではなく、確認が不足していた〉

 全国紙記者が語る。

「読売の記者は実際に捜査対象だった石井章・参院議員(すでに辞職)ではなく、池下議員だと思い込んだ。記者が特捜部の複数の検事に裏取りした時、『誤報になるよ』と止められたとの話もあるが、突っ走った。特捜部は記者が書こうとすると『誤報になる』とよく脅すので、忠告の真贋が判断できなかったのでは」

 今回は、政治家周辺への裏取り取材がなされた形跡はあまりに乏しい。

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