平均年収は1000万円
厳しい3年間を無事クリアすると、華やかな騎手生活が待ち受けている。JRAの場合、騎手全体の平均年収は1000万円。C・ルメールや戸崎圭太のようなトップクラスになれば年収1億~2億円を稼ぎ出す。2000万~6000万円が全体の6割といわれている。
「競馬学校を卒業して騎手免許を取得すると厩舎に所属する。騎手の収入はレースに騎乗した時に支給される騎乗手当と騎手奨励手当、これにレースで獲得した賞金の5%が進上金(レース賞金)として支給される。
1日に数レース騎乗するため、5位までに入賞して進上金が支給されなくても、それだけでかなり結構な収入になります。キャリアや実績によって個人差があるが、新人騎手でも350万~500万円を稼いでいる。稼げるようになれば、厩舎から独立してフリーとなるが、騎手の生涯獲得収入は平均で5億~10億円といわれています」(同前)
こんな夢のある職業だが、来春に競馬学校を卒業予定の新人騎手がいないという。JRAの発表によれば、「42期生は192人から選ばれた7人が入学したが、規則が守れなかったり、体重管理ができなかったとして4人が退学、3人が留年(教育期間の延長)となり、開校以来初のケース」としたうえで、「楽しみにしてくださるお客様の期待に応えることができず残念です。責任を重く受け止めている」とコメントを出している。
レースの公正性を保つために、騎手は行動が厳しく管理される。週末のレースに騎乗の場合、金曜日の指定された時間までに宿舎の部屋に入り、日曜日のレース終了まで外出や電話が禁止される。しかもカロリー制限やサウナで体重コントロールを強いられる。それは騎手の卵であっても例外ではない。
公正確保の担い手でもある騎手という職業には高いレベルの意識が求められるようだ。