入谷など台東区も高い評価に
「中目黒」から「恵比寿」「広尾」「六本木」といった都心の一等地を通り、足立区の「北千住」までをつなぐのが東京メトロ日比谷線だ。「日比谷」や「霞ケ関」といったビジネス関連の要所も通り、2020年には新駅「虎ノ門ヒルズ」も開業するなど、沿線には華やかなイメージが根強くある。
不動産価格が全国的に上昇するなか、とりわけ都心部の物件価格の値上がりは顕著で、バブルとさえ囁かれる。ただ、インバウンド需要などの影響はあるものの、基本的には少子高齢化は都内でも進むと考えられ、今後は人口減に転じるものと見られている。そうしたなかでは、同じ沿線内でも「駅」ごとに勝ち組と負け組が分かれるのではないか――。
そうした問題意識のもと、不動産コンサルタント会社リーウェイズは国土技術政策総合研究所の『将来人口・世帯予測ツール』をもとに2025年と2035年の人口を比較。5億件を超える物件データをAIで分析し、駅ごとに将来人口の増減を算出してランキング化している。不動産価格に直結する人口予測について都内ベスト200、ワースト200を抽出しているが、今回は日比谷線に絞って分析を行なった。日比谷線全22駅のうち、都内ベスト200にランクインしたのは11駅、同ワースト200に入ったのは3駅だった。