閉じる ×
閉じるボタン
有料会員限定機能の「クリップ」で
お気に入りの記事を保存できます。
クリップした記事は「マイページ」に
一覧で表示されます。
マネーポストWEBプレミアムに
ご登録済みの方はこちら
小学館IDをお持ちでない方はこちら
藤川里絵「さあ、投資を始めよう!」
有料会員限定鍵アイコン
有料会員限定

保有株がストップ高に!利益確定するか持ち続けるか“悩ましい選択”の判断ポイント 話題のテーマ関連で急騰なら上昇が長続きしないケースも想定すべき

保有株がストップ高になったときの対応は?

保有株がストップ高になったときの対応は?

 株式投資を続けていると、保有株がストップ高になる、という場面に出会うこともあるだろう。では自分の保有している銘柄がストップ高になった場合、どのように対応すればよいか。『世界一楽しい!会社四季報の読み方』などの著書がある個人投資家で株式投資講師・藤川里絵さんが解説するシリーズ「さあ、投資を始めよう!」。第160回は、「保有銘柄がストップ高になったとき」について。

 * * *
 自分の保有している株がストップ高になった場合、どうすればよいのでしょうか? そんな贅沢な相談をされることがよくあります。そこで今回は、ストップ高をつけた株の対処法を紹介します。

 まず確認すべきなのは、「なぜストップ高になったのか」という理由です。

理由が「業績好調」だった場合

 当然、ストップ高になるということは、投資家にとって何らかの好材料があったはずです。企業のIRページや、その企業に関する記事を調べてみてください。ストップ高の理由が「上方修正」であった場合、それはもっとも正当な理由です。

 たとえば、1株益予想が増額されたのであれば、それを踏まえて目標株価を再設定するのがよいでしょう。例として、元の1株益予想が100円で、PER(株価収益率)15倍の1500円を目標株価にしていたとします。それが上方修正で120円に増額された場合、120円×15=1800円に目標株価を引き上げます。仮にストップ高による株価上昇で1800円を超えた場合は、一部を利益確定し、残りは上昇トレンドが崩れるまで保有するのがよいと思います。

 上方修正が出るときは、企業の増益率が拡大傾向にあるケースが多く、PERの評価自体が切り上がる可能性もあります。これまで15倍くらいが妥当とされていたものが、20倍まで許容される場合も。その場合、120円×20=2400円まで上昇することも十分あり得るため、その上昇についていくのがよいでしょう。

 ただし、上方修正が事前に織り込み済みだった場合、実際に発表された時点で「材料出尽くし」となり、株価が下がることもあります。

 これを見極めるのは難しいですが、業績の拡大が今後も続きそうか、それとも一旦この辺りがピークで今後は鈍化しそうかを見極めましょう。もしここがピークだと思うなら、ストップ高になった時点で売却するのも選択肢です。

次のページ:理由が業績ではない場合

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。