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ライフ
パチスロ「ボーナストリガー」搭載機の評価

「ジャグラーとは違う…」 パチスロ「ボーナストリガー」搭載機を積極的に導入しにくいホール側の事情

業界の未来のためには射幸性のバランスが大切

 ノーマルタイプやBT機のような比較的スペックの甘い機種は、そもそもホールでの扱いが難しいという。

「ホールにとっては、ユーザーが負けてくれたほうが利益が上がります。しかしノーマルタイプやBT機は、そもそもスペックが甘いので、ユーザーが大負けしにくい。つまり、ホール側が利益をあげにくい機種なのです。

 ジャグラーシリーズのように集客力が高い機種であれば、設置台数を増やし稼働を高めることで利益を増やすこともできますが、ジャグラー以外のノーマルタイプやBT機の場合、“固定ファン”がメインで打つので、設定を入れても集客には繋がらず、利益を失うだけになりやすい。ホールとしては、機種のバリエーションを確保したり、“固定ファン”からの需要に応えたりするためノーマルタイプやBT機も設置しますが、それが利益には直結せず、単なるサービスになっている状況があるわけです」(藤井氏)

 高設定は入りにくいBT機は、このまま大ヒットせずにフェードアウトしてしまうのか……。

「パチンコ・パチスロの歴史を見ると、射幸性が高い機種が人気になった後、依存症の問題などが浮上した結果、出玉規制が行われるということの繰り返し。現在のパチスロはかなり射幸性が高まった状態であり、今後ずっと続くとは思えません。パチスロ業界が長く続いていくには、射幸性のバランスをとっていく必要がある。

 そこで重要なのが、ノーマルタイプやBT機です。メーカーとしても、射幸性に頼らない部分で魅力的なゲーム性を持つBT機の開発が重要になってくるでしょうし、ホールとしてもそういったBT機をある程度優遇して扱い、ユーザーをBT機に誘導していかなくてはならない。時間がかかるかもしれませんが、持続可能な業界のためにはBT機を上手く活用することが必要でしょう」(藤井氏)

 パチスロ業界の未来を担うかもしれないBT機。今後、いかにして支持を獲得していくかに注目したい。

■前編記事:期待されたパチスロ「ボーナストリガー」搭載機、“AT機は怖いがノーマルタイプでは物足りない”というユーザーを狙うもホールでの存在感がイマイチな理由

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