パチンコ・パチスロは人に迷惑をかけないように楽しみたい(イメージ)
多くのファンがいるパチンコは、あくまでも趣味の範囲内で楽しむべきものだが、大きく負けた時には感情がむき出しになるケースもある。4月には、パチンコホールで客がパチンコ台を“破壊”している動画がネット上で拡散、地上波のニュース番組でも取り上げられた。
問題の動画は、千葉県のパチンコホール店員がXに投稿したもので、1人の男性客がパチンコ台『P新世紀エヴァンゲリオン~未来への咆哮~』の筐体にあるエヴァンゲリオン初号機の頭部の役物をガチャガチャと動かし、無理やり口をこじ開けている様子が捉えられている。店員の投稿によると、頭部の役物は破損し、その部品交換代が約6万7000円かかるとのこと。なおその台は破壊された日から約3週間稼働停止となることも明かされた。
パチンコ事情に詳しいジャーナリストの藤井夏樹氏が、約3週間もの間停止される事情を解説する。
「パチンコ台・パチスロ台の場合、勝手な部品交換や修理は風営法に抵触するケースがあります。軽微な部品交換であれば事後の届け出で済むケースもありますが、それ以外の場合、事前に所轄の公安委員会に申請し、承認を受けないと部品の交換ができません。今回のエヴァの役物の件については、おそらく申請が必要な部品交換となり、手続きの期間も含めて3週間の稼働停止ということでしょう」
パチンコホールでは、今回のような迷惑行為を見かけることも稀にあるという。
「負けが込んでその腹いせに、台を叩いたり、壊したりするユーザーは、昔からいますね。よくあるのが“台パン”、つまり台にパンチする行為です。信頼度が高そうなリーチや演出で外れたタイミングで、台をバンと叩くのは、もはや迷惑行為の定番です。当然ながらマナー違反であり、店員から注意されることも少なくない。台パンをして、台を壊したという話もよく聞きます」(藤井氏)