日経平均株価が史上最高値更新を続けた9月相場の勢いは、10月に入ってさらに加速している。自民党の高市早苗・新総裁への期待の高まりから前人未到の4万8000円台に突入。公明党の連立離脱の一報で先行きの不透明感が出る一方、まだまだ上値が望めるという見方も根強くある。そうしたなか、「高値掴みを避けつつ、より確実な配当金が見込める高配当株をできるだけ割安で仕込み、かつさらなる株価上昇も期待できるのが『TOB(株式公開買付)も狙える割安高配当株』への投資です」というのは、17年連続黒字で2億円超の資産を築いてきた兼業投資家・なのなのさんだ。
「親子上場解消などに伴ってTOBは活発化しており、TOBが実施されれば高値で買い取ってもらえる可能性が高まります。そこで、割安な高配当株のなかからTOBも狙える銘柄に注目しておけば、たとえTOBが実現しなくても配当収入が見込めますし、TOBになればさらに大きな利益が期待できる。どちらに転んでも損をしにくい投資法といえるでしょう」(なのなのさん、以下同)
そんな一挙両得を狙うためには、まず銘柄選びが肝心だ。
「TOBは狙っても簡単にとれるものではないですが、たとえばファイブスター投信投資顧問がTOBの可能性が高い銘柄を組み入れた投資信託『資本効率向上ファンド(愛称・TOBハンター)』に名を連ねている銘柄に注目する手があります。あるいは『親子上場銘柄』や『アクティビスト』というキーワードを組み合わせて探していく方法もあります」
そうした探し方で浮上した銘柄のなかから、「予想配当利回り3%以上」の高配当株をなのなのさんがピックアップした。