丸亀製麺を主力に展開する「トリドールホールディングス」
10月の株式市場は乱高下する展開を見せている。自民党総裁選で高市早苗氏が勝利すると日経平均株価が連日、最高値を更新したが、政権の枠組みが不透明になると翌週は急落するなど先行きは不透明だ。そうしたなかで利益を大きく増やして成長し、株価が上がっていくと期待されるのはどういった銘柄なのか。
マネーポストWEBでは、アイフィスジャパン社の協力のもと、3期先のコンセンサス予想(主要証券会社16社に所属するアナリストの業績予想の平均値)を集計。前期の当期利益と、3期先の当期利益の予測を比較して、伸び率が高い順にランキング化した。その「3年後に大化け期待の銘柄ランキング」のトップ100のなかから、資産9億円で高配当株投資の達人として知られる元消防士のかんちさんに、注目銘柄を解説してもらった。
かんちさんは投資歴40年以上で、保有銘柄は600を超える超分散型投資で知られる。ポートフォリオ(資産割合)は「高配当株5:優待株3:成長株2」で、年間で約2400万円の配当金収入があり、優待株も金額換算で年約120万円分の優待品を手にする。
「私が保有している銘柄がランキングに多く含まれる」
成長株投資が主力ではないというかんちさんはまず、「利益の成長から株価を予測するのは非常に難しい」という前提を語った。
「そもそも利益成長予測そのものが難しいし、1社がぼろ儲けの状態が続くことを市場は許してくれません。大概は儲かるところに群がるので、やがてはその成長率を維持出来なくなる。特許でがんじがらめにしているような革新的な技術なら別ですが、そういう企業は少ない。私はバリュー株(割安株)が主体で、成長株はある程度は保有していますがやはり間違うことも多い。成長株のポートフォリオを2割としているのは、得意ではないが化けるのが楽しみだから持っていたい、という考え方ですね」(以下、「」内コメントはかんちさん)
今回のランキングについては、「前期の実績と3年後のコンセンサス予想だけでランキングにするのはシンプルで新鮮です」と評す。
「本当にどれかは化けるのでしょう。現段階でどれが化けるかを断定することはできませんが、私が注目して保有している銘柄も多く含まれていますし、リストを見て買いたいと思った銘柄もいくつかありました」