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ビジネス

外国人客相手に繁盛するキャリーケース専門店のカオスな現場 「JAPAN QUALITY」という商品をよく見ると「MADE IN CHINA」の表記…中国人らしき店員に意味を尋ねても「さあ?」

観光客をターゲットにしたキャリーケース専門店

観光客をターゲットにしたキャリーケース専門店

 10月初旬に中国の大型連休「国慶節休暇」もあり、日本へ観光をする中国人がますます存在感を見せている。JNTO(日本政府観光局)の調べによると、2025年8月に日本へ訪れた中国人観光客は100万人を超え、前年同月比36.5%の増加。観光地や繁華街では中国人に限らず、外国人が身近な存在になるなかで、旅行客をターゲットにした営業を行なう店も増えてきている。

 その一つが、キャリーケースの専門店だ。数年前から、カバン店では日本に来て爆買いをする外国人に大型キャリーケースが人気だったが、需要を見越したのか、中国人などが店頭で営業するキャリーケース専門店がにわかに登場しているという。

激安キャリーケース販売店が繁盛

 大阪屈指の繁華街・心斎橋で見かけたキャリーケースを専門販売する店。路面にもキャリーケースがびっしり並べられ、ケースのハンドル部分にはディズニーやポケモンといった外国人にも人気のキャラクターの被りものをディスプレイし、目を引く工夫が凝らされている。販売員の女性は中国人のようで、取材班が近づくと客と勘違いされ、「ハロー。安いよ」と声をかけられた。

 実際、路面に並べられているキャリーケースは高さ約60cm、容量約60Lほどの中型サイズ(24インチ)で5000~7000円ほどと確かに安い。

「キャリーケース、よく売れるよ。みんな日本で買ったものを入れて持ち帰る。キャラクターの被りものはポケモンが人気」(店員の女性)

 その他店内はキーホルダーやぬいぐるみなど、アニメやゲームのキャラクターグッズがぎっしり。我々の後に入ってきた外国人カップルはそれらに興味津々のようだだが、キャラクターの詳しい情報に関しては、店側も把握していない様子。「これが欲しい」と言われたものを売るという、商売に必要最低限のやり取りしかしないスタンスなのだろう。

 店の奥には、さらに多くのキャリーケースが積み上げられ、足の踏み場もない。機内持ち込みが可能な小型サイズのキャリーケースが1万5000円から2万0000円ほどと、路面にあるものよりもかなり高い。よく見ると「MADE IN JAPAN」というタグが付けられており、“品質がいいから高い”ということをアピールしたいようだ。

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