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ライフ

パチンコホールで「離席中」「休憩中」の札を掲示したまま戻ってこない迷惑行為 「自分がハマった台を他人に大当たりされたくない」の身勝手なユーザー心理からか

データカウンターの横などに離席中の札が設置しているホールも多い

データカウンターの横などに離席中の札が設置しているホールも多い

 パチンコやパチスロを打っていて一時的に離席する際、遊技中であることを示すために台に何らかの私物を置いておくか、「離席中」や「休憩中」と書かれた札を置いておくのが一般的だ。しかし昨今、台に戻ってくるつもりがないのに、「離席中」や「休憩中」の札を掲示する迷惑行為が増えているという。

スマパチ・スマスロの普及と、改正健康増進法の影響

 かつてのパチンコホールでは、遊技中に離席する際、上皿や下皿にパチンコ玉やパチスロのメダルが入っていれば、“確保中”の合図となっていた。また、パチンコであれば台の上皿、パチスロであれば下皿などにタバコなどの私物を置くことで、その台を確保していることを示すのが一般的だった。

 しかし、現在はパチンコ玉を使わないスマートパチンコ、メダルを使わないスマートパチスロが普及。出玉で台の確保を示すことが難しくなるとともに、盗難の恐れにより私物を置いておくユーザーも減りつつある。また、2020年4月から全面施行された改正健康増進法によってパチンコホールは原則禁煙となっており、タバコを吸うためには喫煙所へと離席する必要があるため、台にタバコを置いておくことができないケースもある。

 こういったなか、最近のホールで増えているのが「離席中」や「休憩中」の札だ。パチンコ・パチスロ事情に詳しいジャーナリストの藤井夏樹氏が説明する。

「たとえば、食事などで比較的長い休憩をする際には、店員を呼んで食事休憩であることを伝えて離席するのが一般的です。しかしトイレに行ったり、タバコを吸いに行ったりするくらいの短時間の休憩のたびに毎回店員を呼ぶのは手間がかかる。ということで、最近増えているのがユーザーが自分で台に掲示する『離席中』や『休憩中』の札です。その札を台に掲示しておけば、誰か別のユーザーがその台を打つことはないということですね。

 ホール側としては、店員の仕事を軽減することもできますし、盗難トラブル回避のために私物での台確保はできるだけ避けてほしいという狙いもあります」

 一方で、「離席中」「休憩中」の札が掲示してある台が、長時間放置されるケースも増えているという。都内に住む会社員Aさん(40代男性)が実体験を明かす。

「先日、都内のあるホールで、パチスロを打っていた時のこと。私の隣の台で若い男性が打っていたんですが、結構なお金を入れているのに全然当たらず、かなり機嫌が悪そうでした。何万円かを使ったところで、休憩中の札を置いてどこかに消え、5分後くらいに帰ってきてまた打ち始めていました。ATMに行ってお金を下ろしてきたんだと思います。ただ、それでも思うように出玉が得られず、また数万円入れたあと、『離席中』の札を置いてどこかに行ったんですが、そのまま何十分も帰って来ない。その男性が打っていた台は、30分を過ぎた頃に店員が『離席中』の札を外して、開放されていましたが……」

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