今週のドル円はどう動く?
投資情報会社・フィスコが10月27日~10月31日のドル円相場の見通しを解説する(24日15時執筆)。
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今週のドル円は底堅い値動きか。米連邦準備制度理事会(FRB)は10月28-29日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25ptの追加利下げを決定する公算だが、追加利下げを決定しても、次回以降の金融政策をにらみリスク回避的なドル売りが拡大する可能性は低いとみられる。一方、日本銀行が10月29-30日開催の金融政策決定会合で追加利上げを見送れば、円売りがやや強まる見通し。10月21日に高市政権が正式に発足し、積極財政への期待感から目先的に株高・円安に振れやすい状況が続いている。
なお、10月28日に予定されている日米首脳会談で貿易・通商、資源・エネルギー分野における新たな要求が米国側から提示された場合、内容次第ではリスク回避的なドル売り・円買いが強まる可能性があるとみられており、日米首脳会談で話し合われることについても注意が必要か。
【FOMC】(28-29日開催予定)
FRBは10月28-29日開催のFOMCで政策金利の0.25ptの引き下げが予想される。市場は織り込み済みでドル売りは限定的となり、次回の見通しが焦点となる。
【日本銀行金融政策決定会合】(29-30日開催予定)
日銀は10月29-30日に金融政策決定会合を開催し政策金利据え置きの公算。利上げは12月もしくは来年1月がメーンシナリオになりつつあり、政策決定後は円売りが見込まれる。
