閉じる ×
閉じるボタン
有料会員限定機能の「クリップ」で
お気に入りの記事を保存できます。
クリップした記事は「マイページ」に
一覧で表示されます。
マネーポストWEBプレミアムに
ご登録済みの方はこちら
小学館IDをお持ちでない方はこちら
トレンド

「レイコー2つ!」大阪の喫茶店で今も息づいていた“アイスコーヒーをレイコーと呼ぶ文化”に遭遇して20代ライターも感無量 絶滅寸前のドリンク「カルコ」の存在も知る

店頭に「冷コーあります」の掲示を見つけた

店頭に「冷コーあります」の掲示を見つけた

現場で息づいていた「レイコー」

 しかし、「文字」としてではなく、「レイコー」を発語している現場に立ち会いたい。引き続き聞き込みを行うと、20年間キャバレーで働いているという女性・Bさんから、「天神橋のお店で店員さんが言っているのを聞いた」と有力な情報を得ることができた。

 早速教えてもらった喫茶店に向かうと、店内は昔ながらと思しき木製の椅子と低いテーブルで、全席喫煙可能。たくさんの人がめくってきたのだろう、黄ばんだメニュー表が地元で愛された証拠として残っている。

 さて本題の「レイコー」呼び。しかし注文時に自分の方から「レイコーください」とは言いづらい。恐る恐る「アイスコーヒーを2つお願いします」と女性の店員に注文を伝えると、その店員は厨房内に向けて、「レイコー2つ!」と呼びかけた。現場で息づく「レイコー」呼びに嬉しくなり、その店員さんに話を聞くことに。

 この店員・Cさんは、20代後半。「店では『レイコー』で通じる」というが、そもそもCさんは「レイコー」呼びをしていたのか、客で、「レイコー」と口にする人はいるのか。

「私がこの店に来たときには、既に店内では『レイコー』だったので、スタッフとしてはそれで慣れちゃいました。店員同士はアイスコーヒーよりも『レイコー』の方が短くて済むので、言いやすいですしね。注文をする時に、『レイコー』と言う人がいるかというと、それは年配の方でも少ないですね。もちろん通じますが」(Cさん)

「レイコー」呼びは、店内での業界用語のように残っているということか。他の店員に話を聞いても、やはり客が「レイコーください」と言う場面は少ないとのこと。ちなみに「レイコー」を懐かしがるのは、「60代よりも上の世代」という体感だそうだ。

次のページ:「カルコ」とは何なのか
関連キーワード

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。