「へそくり」での老後資金づくりは税金が増える可能性も
この落とし穴の恐ろしいところは、軽い気持ちでやったことが「税逃れ」と見なされる可能性があるということ。税理士法人ベリーベストの税理士、中島麻子さんが説明する。
「税務署は日頃の納税状況はもちろん、銀行口座を確認できます。“この人は専業主婦で、亡くなった夫の収入はこれくらいだったのに、なぜこんなに残高が多いのだろう”など、少しでも怪しければ調査対象になる可能性が高い。名義財産と認定されれば追徴課税されます。さらに、もし“ごまかそうとしていた”と悪質性が認められれば、ペナルティーはさらに重くなります」
両親から相続したお金や家のせいで苦しんだり、損したり、争ったりはしたくないもの。落とし穴を回避して、後悔のない相続をめざそう。
(第1回から読む)
※女性セブン2025年11月27日号
