「中長期的な株価は必ず業績を反映する」とテンバガー投資家X氏は説く(写真:イメージマート)
日経平均株価5万円付近で推移している相場において、これからどこまで上値を伸ばしていけるのか、今から株を買うと“高値掴み”にならないかを心配する人も少なくないだろう。このような相場状況のなか、株式投資で億超えの資産を築いた“億り人”は、どうやって「大化け期待銘柄」を見極めているのか。買った株が5倍、10倍になる展開を何度も実現させ、5年8か月で運用資産を178倍の10億円に増やした兼業投資家・テンバガー投資家X氏に有望銘柄の探し方を聞いた。
10倍株、20倍株など株価が数倍に上がる「バガー株」29銘柄を手にし、約5年8か月で運用資産を561万円から10億円に増やしたテンバガー投資家X氏。同氏は日経平均株価が5万円前後でもみ合っている現状をこう見ている。
「日経平均が5万円を突破したように、積極財政を掲げる高市政権の誕生を市場は歓迎し、投資環境は非常によくなっています。今後も良好な市場環境がしばらく続き、高市政権の政策などを要因に追い風を受ける『高市関連銘柄』が物色される動きも継続していくと思います」(以下、「」内コメントはテンバガー投資家X氏)
ただ、テンバガー投資家X氏は「私は銘柄選びにおいて、『これからどんなテーマやセクターが物色されるのか』といった点にあまり関心を払いません」と、こう続ける。
「短期的な株価はその企業の価値とは無関係に動くことが多いのですが、中長期的な株価は必ず業績を反映します。業績の伸びが継続すれば、短期的には乱高下のギザギザしたチャートを描くことがあっても、中長期では右肩上がりになります。
逆に業績が下がり続けていれば、一時的に上がることはあっても中長期のチャートは右肩下がりになります。業績が下がっているのに、株価は長期的に右肩上がりとなることはあり得ません」
