愛鷹氏は2025年だけで、テンバガーを14銘柄で達成(本人のXより)
AI(人工知能)・半導体関連銘柄など一部の大型株が牽引する形で日経平均株価は5万円を超え史上最高値を更新したが、その後はボラティリティ(価格変動率)の高い相場展開が続いており、このまま上値を目指すのか、警戒感を抱く人もいるだろう。そうしたなか、株式投資で億超えの資産を築いた“億り人”はどのような銘柄に注目しているのか。
会社員として働きながら、これまで日本株だけで96銘柄の「10倍株(テンバガー)」という驚異的な記録を達成した現役サラリーマン投資家・愛鷹(あしたか)氏に聞いた。
今年は14銘柄でテンバガーを達成
愛鷹氏は20代だった2008年8月に元手160万円で個別株投資を始め、7年後の2015年に運用資産が1億円を超えて億り人となり、30代で2.5億円の資産を築き上げた。これまで13年連続で計96銘柄の10倍株を手にし、「テンバガーハンター」の異名を取る。2025年9月、築いた資産は4億円に達した。
2025年はアシックス(東証プライム・7936)を皮切りに、鈴茂器工(東証スタンダード・6405)、伊藤忠商事(東証プライム・8001)など11月までに計14銘柄でテンバガーを達成している愛鷹氏だが、どのように10倍株に育つ銘柄を発掘し、投資してきたのか。
「一度買った銘柄は売らずに長期保有する“ガチホ(ガチでホールドする、の略)”が私の基本的なスタンスです。投資には資力(資金)、眼力(銘柄選定、分析)、握力(相場に左右されずに保有し続けるメンタル)が必要と考えます。このうち10倍株を実現するために最も必要なのは握力です。当たり前ですが、株価が10倍になるまで持ち続けないとテンバガーになることはありません。
日本の株式市場に上場する約4000銘柄から10倍株の原石を見つけるには、まず将来的に成長しそうな業種や息の長そうなテーマを絞り、そこから継続的な需要が見込める企業を絞り込みます。長期的な成長が見込めるテーマのもと、増収増益で業績が好調な銘柄をいち早く見つけて投資するのが私の基本的なスタイルです」(以下、「」内コメントは愛鷹氏)
