カブ知恵代表の藤井英敏氏が「割安株を選ぶ3条件」を明かす
日経平均株価が「史上初の5万円突破」と囃されてから1か月余り。5万円を割り込んでは再び回復し、また割り込むといった乱高下が続いている。激しい値動きにどう向き合えばいいか、頭を悩ますところだが、「割安な銘柄にチャンスが到来している」とするのが、カブ知恵代表の藤井英敏氏だ。
「日経平均の乱高下はアドバンテスト、ソフトバンクグループ、東京エレクトロンというAI関連の“御三家”がもたらしています。“御三家”の株価が急騰と急落を繰り返しているから、日経平均も連日のように1000円上げて下げるような乱高下になっている。
実際、日経平均が1000円超下がった日でも、東証プライム市場では値上がりした銘柄が圧倒的に多く『全面安』にはなってない日もある。そうした日はソフトバンクグループの株価が大きく下がっていたりする。日経平均はそれほど“御三家”の株価に振り回されているわけです」(以下、「」内コメントは藤井氏)
日経平均という指数が乱高下しているのは、寄与度の高い“御三家”の影響が大きいだけで、日本株全体が下がっているわけではないというのだ。
「日経平均が下がっているのに値上がり銘柄数が多いということは、AI・半導体関連に一極集中していた資金が、いよいよバリュー(割安)株にも流れ始めたと見たほうがいい。
サッカーでたとえれば、子供のサッカーのようにボールにばかり群がっていたのが、ようやくフォワードやディフェンダーなどのポジションに分かれてフォーメーションを組めるようになったようなイメージ。成長期待の大型グロース株一辺倒から、出遅れていたバリュー株にも循環物色(注目の業種や銘柄が次々と変わる)が始まった。つまり、割安な銘柄にもお金が回ってきて上昇する可能性が高まったと言えます」
