もしもの時に備えて施設の検討や見学は早めに(イメージ)
人生の終盤戦、限られた時間を充実して過ごすためには、外に出て人と交流しつつ、同時に終活を進めていきたい。悩みがちなのは「住まい」だ。多くの人は自宅で最期を迎えることを望むが、介護が必要になって現実的に難しい面もある。とりわけ悩みを大きくするのが認知症を患うリスクだ。主にシニア向けのライフプランをアドバイスするセカンドライフ・アドバイザーの高伊茂氏(76)が言う。
施設見学をする際のポイント
「私の母は認知症になってグループホームに入居しました。認知症で最も怖いのは火の扱いで、四六時中見守れないので施設に入居して家族の気がすごく楽になりました。自宅で最期まで過ごしたいのなら、認知症に備えてガスコンロをIHに変えることを推奨します」
残り10年、健康に過ごせるとは限らない。今は元気だとしても、もしもの時に備えて施設の検討や見学は早めにしておこう。
「見学の際には職員の雰囲気、場所、部屋の作りを確認しましょう。母のために施設を見学した際、お年寄りには手が届かないところに棚が備え付けられている施設がありました。実際に現地を訪れて設備を確かめることは大切です」(同前)
職員の雰囲気はケアマネなどから聞き出せる。
「母の施設探しの際、地元のケアマネジャーが『あそこだけは入らないほうがいい』と異口同音に話す施設がありました。立地の良い施設だったので驚きましたが、事前にリサーチしておけばそうした評判の悪い施設を避けられます。特に地元のケアマネの口コミは重宝します」(同前)
70歳になったら地域包括支援センターを訪問して施設見学を始めてもいいだろう。
