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キャリア

【TOEICから司法試験まで】資格取得の勉強時間をどう確保する?“空き時間は自由”な仕事を見つけてキャリアアップに成功した人たち 深夜コールセンターや個別指導塾などでバイトしながら試験勉強

本を読みたい、楽器を練習したい…バイトと趣味の「両立」も

 現在は会社員のHさん(30代/男性)が大学時代に入っていた文芸サークルには、代々引き継がれてきた“超ラクなバイト”があったという。

「大学の近所にある18禁専門のDVD店のバイトをやっていました。その店では、客との接触や会話を最低限にするのがルール。『いらっしゃいませ』も『毎度ありがとうございます』も不要で、空気のような存在としてレジに座り、黙って会計するのが“良い店員”です。

 レジ以外の仕事はたまに棚卸しがあるぐらい。勤務中は本を読んでよかったので、とにかく本を読みたい人間ばかりの我々にはピッタリでした」

 若かりし頃にミュージシャンを目指していたYさん(40代/男性)は、24時間営業のガソリンスタンドでギターの腕を磨いたという。

「24時間営業のガソリンスタンドのバイトを、かなり長くやりました。給油はセルフなので、仕事はお客さんが来たらモニターを確認して給油許可のボタンを押すことと、携行缶に給油しないように見張ることぐらい。慢性的に人手不足なので、マンガを読んだりスマホを見たりするのは黙認されており、私はいつもギターの練習をしていました。

 深夜は暴走族が来たり、ガラが悪い客が多かったり、面倒な瞬間もありましたが、私が働いていたスタンドは警察と関係が深く、常日頃から不正改造や集団暴走を目撃したらどんどん通報するように言われていたので、“いざとなったら警察を呼べばいいや”という感じで、怖さはありませんでした」

 勤務中に業務を放棄するのはNGだが、待機時間の自由度が高い仕事は案外あるということ。スキルアップに留まらず、時間の有効活用に関心がある人は、探してみると“掘り出し物”が見つかるかもしれない。

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