ランキングの特性上、登板機会がなかった投手は含まれないが、登板なしのなかで群を抜く高年俸は7億円のソフトバンク・スチュワート(26)。
「ソフトバンクは他にも年俸10億円で1アウトあたり約1282万円(ワースト7位)のオスナ(30)を抱えています。開幕から救援失敗が続き、ファンから“ダスナ”の不名誉なあだ名で呼ばれた。2人とも複数年契約の途中なので来季も同額で残る。2年連続日本一を目指すチームで“不良債権化”が懸念されます。
ランキングではどうしても高額契約の外国人選手の名前が目立つ。巨人のライデル・マルティネス(29)は46セーブで十分に働いたと言えますが、中日からの移籍時の4年48億円という巨額契約のため、ワーストランキングに入っています」
一方、コスパが最も良かったのはロッテの高卒2年目・木村優人(20)。年俸600万円ながら救援でも先発でも結果を残した。そしてベスト2位が日本ハム・新庄剛志監督のもとで今季ブレイクした達孝太(21)だ。
「年俸は1050万円で、5月に一軍昇格後は先発ローテの一角として8勝を挙げた。1アウトあたり約3.3万円、1球あたり約0.61万円の計算になります」
ワーストランキングに1球で数百万円の投手が並ぶのに対し、1球わずか6000円は“激安”と言えるだろう。
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※週刊ポスト2025年12月26日号