右肩手術の影響で今季は出場が遅れたレッドソックス・吉田正尚(写真/AFP=時事)
今年も大谷翔平(31才)が話題をかっさらった米メジャーリーグ。米球界は日本のプロ野球を遥かに凌ぐ高額年俸で知られるが、天文学的な年俸は働きに見合っているのか。そこで、プロ野球を各種データで分析した『データ・ボール』の著書があるライター・広尾晃氏協力のもと、各選手の年俸と成績から“コストパフォーマンス”を算出。投手と打者でランキング化した。
「そもそもの年俸が桁違いです。米国の代表的な記録サイト『ベースボールリファレンス』に掲載された年俸を1ドル150円換算で計算すると、ドジャースでワールドシリーズ連覇した大谷翔平(31)が42億3150万円、メジャー14年目のパドレス・ダルビッシュ有(39)が31億5000万円という金額になる」(広尾氏。以下同)
そのため今季、結果を残したドジャース・山本由伸(27)、カブス・今永昇太(32)、エンゼルス・菊池雄星(34)、オリオールズ・菅野智之(36)らはいずれも、1アウトあたりの年俸が400万~500万円台になり、日本ならワースト10入りが視野に入る水準だ。
「そうしたなかメジャー2年目でサイ・ヤング賞を獲得したパイレーツのP・スキーンズ(23)は非常に珍しい例と言えます。年俸調停権取得前の今季の年俸は1億3125万円で大活躍し、日本でもコスパのいい部類に入ります」
年俸調停権取得前のため分配金ボーナスを手にするなど、これからアメリカン・ドリームを実現していくことになる。
