企業本来の価値をどう見極めるか(イメージ)
大規模経済対策が追い風になる一方、円安の進行や日銀利上げへの警戒感、米国市場でのAIバブルの懸念など、日本市場はボラティリティの高い値動きが続く。通称「井村ファンド」を立ち上げ、多くの投資を呼び込む元お笑い芸人・井村俊哉氏の助言を受ける通称「井村ファンド」を設定・運用する「fundnote」社で、新たに「匠のファンド さいこう」の運用を開始したファンドマネージャー・神谷悠介氏が、投資戦略について語った。その考え方は、個人投資家にとっても参考になるものではないだろうか。
トランプ関税、米中対立は人為的に生じているもので短期的な調整にとどまる
今年はトランプ関税問題や米中対立といった地政学的なリスクが、たびたび市場を揺るがした。だが、神谷氏は「これらは人為的に動いている交渉条件に過ぎない」という。
「両国間の交渉を有利に進めるための戦術的な動きでありこういった人為的な変化について市場が受けるマイナス影響は、短期にとどまると考えます。関税、米中交渉に関するニュースなどに過度に反応することなく、企業が持つ本源的価値を見ることが重要と考えます」
企業の価値を正しく判断するために、神谷氏は割安になった銘柄を投資対象として選定する「企業価値ジャッジ戦略」を投資の指針のひとつとしているという。いったいどういうものか。
